【ジェイリバイブ】国内中小型株アクティブファンドブームの終焉と、ひふみ投信の脱中小型株戦略【ひふみプラス】

2017年の投資トレンドのひとつは、間違いなく「国内中小型株アクティブファンド」だったと思います。

日経平均など好調な国内株式指標を背景に、国内中小型株に分類されるアクティブファンドは高いパフォーマンスを記録し、資産残高を大きく伸ばしました。


国内中小型株アクティブファンドとは

国内中小型株アクティブファンドとは、その名の通り、国内の中小型株に投資するアクティブファンドです。

東証一部上場の大型銘柄ではなく、ジャスダックやマザーズなどの企業を中心に投資しています。

まだ成長する前の企業に投資するため、投資した企業が当たれば高いパフォーマンスが期待できるのです。

話題になるのは主にこの辺りのファンドです。

  • 小型株ファンド【愛称:グローイング・アップ】 (明治安田アセットマネジメント)
  • 日興グローイング・ベンチャーファンド(日興アセットマネジメント)
  • SBI 小型成長株ファンドジェイクール(SBIアセットマネジメント)
  • SBI日本小型成長株選抜ファンド【愛称:センバツ】(SBIアセットマネジメント)
  • SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(SBIアセットマネジメント)
  • 中小型成長株ファンド ネクストジャパン(SBIアセットマネジメント)
  • 中小型成長株オープン【スモール・モンスターズ・ジャパン】(岡三アセットマネジメント)
  • J-Stock アクティブ・オープン(大和住銀投信投資顧問)
  • ニッポン中小型株ファンド(大和住銀投信投資顧問)
  • 日本小型株ファンド(大和住銀投信投資顧問)
  • ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)
  • ひふみプラス(レオス・キャピタルワークス)

これらのファンドはどれも大きく資産残高を伸ばし、ファンドランキングで上位にランキングされる頻度が高くなっています。

 

ブームのきっかけ、藤野英人氏の「カンブリア宮殿」出演

ブームのきっかけのひとつと考えられるのが、「ひふみ投信」「ひふみプラス」を運用するレオス・キャピタルワークスのファンドマネジャー・藤野英人氏の「カンブリア宮殿」出演です。

藤野英人氏が「カンブリア宮殿」に出演したのは、2017年2月16日。

www.tv-tokyo.co.jp

この番組の放送直後、「ひふみ投信」「ひふみプラス」の資産残高は急激に増加しました。

そしてそれに伴い、国内中小型アクティブファンドにも注目が集まるようになります。

 

「エンジェルジャパン・アセットマネジメント」の投資助言

アクティブファンドのパフォーマンスは、ファンドマネジャーの腕にすべてがかかっています。

「ひふみ投信」「ひふみプラス」では藤野英人氏がそれに当たりますが、昨今の国内中小型株アクティブファンドブームを牽引しているのが、宇佐美博高氏が社長を務める「エンジェルジャパン・アセットマネジメント」です。

上記に挙げたアクティブファンドのうち、主に下記のファンドがエンジェルジャパン・アセットマネジメントの投資助言をもとに運用されています。

  • 小型株ファンド【愛称:グローイング・アップ】 (明治安田アセットマネジメント)
  • 日興グローイング・ベンチャーファンド(日興アセットマネジメント)
  • SBI 小型成長株ファンドジェイクール(SBIアセットマネジメント)
  • SBI日本小型成長株選抜ファンド【愛称:センバツ】(SBIアセットマネジメント)
  • SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(SBIアセットマネジメント)
  • 中小型成長株ファンド ネクストジャパン(SBIアセットマネジメント)

いかに多くのファンドが、エンジェルジャパン・アセットマネジメントの投資助言を得て運用されているかがわかると思います。

 

藤野英人も認めるファンドマネジャー、苦瓜達郎

もう一人、国内中小型株アクティブファンドの牽引役と言えるのが、大和住銀投信投資顧問の苦瓜達郎氏です。

彼はレオスの藤野英人氏も一目置くファンドマネジャーです。

www.okuotoko99.com

 

そんな彼が運用するのは主に以下のファンドです。

  • J-Stock アクティブ・オープン(大和住銀投信投資顧問)
  • ニッポン中小型株ファンド(大和住銀投信投資顧問)
  • 日本小型株ファンド(大和住銀投信投資顧問)

どれも「ひふみ投信」「ひふみプラス」に勝るとも劣らない圧倒的な高パフォーマンスを残しています。

 

このように、藤野英人氏、エンジェルジャパン・アセットマネジメント、苦瓜達郎氏の3者が、この度のブームを牽引してることがわかります。

 

規模が大きくなりすぎた国内中小型株アクティブファンド

2017年は好調だった国内中小型株アクティブファンドですが、今後は少しその雲行きが怪しくなっています。

その大きな要因のひとつですが、急激な資金流入です。

そもそも中小型株は、規模の小さい企業に投資するファンドです。

なので投資できる額はそれほど大きいものではありません。

しかし2017年に急激に注目が集まりにより、加速的に資産が流入しました。

アクティブファンドは規模が大きくなると、そのパフォーマンスを維持できなくなると言われています。

その対策として、上記に挙げたファンドは、そのほとんどが新規買付を中止しています。

style.nikkei.com

こちらの記事にあるように、苦瓜氏は昨年来、自身が運用する9本の投信を順次販売停止にしてきましたが、2017年1月20日には最後の1本も停止することを決断しました。

同様にSBIアセットマネジメントも「小型成長株ファンド ジェイクール」「日本小型成長株選抜ファンド」の2本の購入申し込みを停止しています。

つまり、現在はこの分野に投資できる手段が非常に限られているということです。

国内中小型株アクティブファンドのブームは、ひとつの区切りを迎えたということなのかもしれません。

 

独自路線を貫く「ひふみ投信」「ひふみプラス」

多くのファンドが新規買付を中止し、これ以上ファンドの規模が大きくならないように対策をとる中で、新規買付を中止することなく、独自の路線を進み始めたのが、ひふみ投信(ひふみプラス)です。

ひふみ投信は、2017年から、国内だけでなく、AmazonやMicrosoftなどの米国株への投資を始めました。

上記の記事でも、藤野英人氏はこのように語っています。

「海外株の組み入れは15~20%が上限。投資機会を求めて今後は中国やインドの企業にも投資する。ひふみは世界の株式にも影響を持つようになる」

個人的はひふみ投信は国内中小型株ファンドだと思ってたので、この投資方針の変更は非常に驚きました。

「国内中小型株」というカテゴライズに囚われず、本当に高いパフォーマンスが得られる投資対象をフラットに選ぶ藤野英人氏の投資スタイルは、他のファンドにはないものです。

私は「ひふみプラス」を保有しているので、これからも彼の投資手腕に期待したいと思っています。

 

★こちらの記事もどうぞ★

ひふみ投信の米国株投資についてはこちらの記事で詳しく書いています。

www.okuotoko99.com