【書評】転職を12回経験した山崎元さんにキャリア論を学ぶ『人生を自由に生きたい人はこれだけ知っていればいい お金で損しないシンプルな真実』山崎元

みんな大好き山崎元さんの新著が発売されたので、早速読みました。

 

この本ではお金に関わる知識の中で「これだけ知っておけば、だいたいオーケー」と言えるエッセンスが厳選されています。

インデックス投資家にとって親しみのある投資信託に関わることはあくまで一部分で、キャリア、家、保険、借金などについて幅広く解説されています。

中でも転職など今後の人生について悩める30代会社員的にいちばん響いたのはキャリアに関わる部分です。

山崎元さんは以前転職に関わる本を書いていて、それが自分にとって今後のキャリアを考える上で非常に参考になるものでした。 

 

一生、同じ会社で働きますか?

山崎 元
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今回の新著でもその辺りのことが非常に参考になったので、そこを中心にまとめておきます。

 

若いうちは稼ぐ能力を鍛え、価値のある人材になる

インデックス投資をしているとつい投資で稼ぐことがメインになりがちですが、山崎さんは働いて稼ぐことを第一に考えるべきと言っています。

  • 重要なのが、職業の選び方。

  • 高い給料を得るためには、希少価値の高い人材になる必要がある。

本書では、「英語が話せて、法律の専門知識がある人」を例に挙げています。

この2つのスキルを組み合わせることについてはこの本では特に言及されていませんが、個人的には今後のキャリア形成で意識している部分です。

英語が話せる人も、法律の専門知識がある人もそれなりにいますが、英語が話せてかつ法律の専門知識がある人となる、その希少価値はぐっと高くなります。

それに伴って高い給料を要求することが可能になるはずです。

 

「自分への投資」を意識する

これもまたインデックス投資家はファンドに投資しがちですが、山崎さんは「能力」を身につけるために自分に投資することを薦めています。

  • 自分の価値を高めるための投資は、なるべく若いほうがいい。

  • 身につけた能力を長い期間使えるから。

 

職場の選び方

  • 価値のある人材になるために「優秀な人が周りに多い」「忙しい職場」を選ぶ
  • ワーク・ライフ・バランスも大切だが、最初のうちは忙しい職場で自分を磨くのが「得」
  • 若い頃からワーク・ライフ・バランスを強調する人には伸びしろが感じられないことがほとんど

 

大学院に行くことは日本では価値があることだと考えられていない

自分に投資してキャリアアップという話で思い浮かぶのが大学院に行くという選択肢です。

自分もMBAに興味があって少し調べてみたりしたことがあります。

しかし山崎さん的には、大学院に行くことはお勧めしないそうです。

日本では転職の面接でMBAを取得したと言っても、「この人は本業がヒマだったのだろう」と判断されてしまう可能性すらあるそう。

 

転職するなら次に働く場所が決まってから辞める

  • 勢いで会社を辞めると想像以上に不利になる
  • キャリアにブランクができると人材価値が急速に下がる
  • 給与の交渉をする時にベースになるものがないので、相手の言い値で契約することになる

 

ここまでがキャリアに関することについて。

ここからは私たちにも馴染み深いインデックス投資の運用について。

基本山崎さんのこれまでの著書で語られていることと同じなので、今回改めて気付きがあった部分をまとめます。

 

運用は人生で6番目に大事

山崎さんが人生で大切だと思う要素を重要度で並べると次の通り。

  1. 働いてお金を稼ぐ
  2. お金を貯める
  3. 住居
  4. 生命保険
  5. 自家用車
  6. お金の運用・投資

インデックス投資は投資が一番と考えがちですが、運用はなんと6番目でした。

これは今後もしっかりと覚えておきたい。

 

ドルコスト平均法は気休め、投資額を決めたら一気に買う

これまでにもウェブ記事などでも読んだことがありましたが、本書でもドルコスト平均法は「気休め」であると書いています。

そして買うなら一気に買うほうがいい。

  • 例えば500万円を5回に分けると、500万円を投資できていたはずの4か月間を十分に投資できず、収益の期待値を下げてしまう

これは今後の投資において非常に参考になりました。

これまでボーナスなどで比較的大きな金額が手に入った時に、これを一括で投資すべきか、半年程度で時間分散させるかを迷っていました。

でもこれを読んで納得できた。

確かにファンドは今後資産が増えると思って買っているわけだから、1秒でも早く、1円でも元本を多くしたほうがいい。

 

個人的に自分にとって有用であると思った部分はざっくりこんな感じでした。

セカンドキャリアや老後についてなど、ライフステージ別に書かれている部分も多いので、また必要なタイミングになったら読み返したいと思います。