もしかしたらインデックス投資家の皆様にとっては常識だったのかもしれないのですが、eMAXISとeMAXIS Slimの違いがやっとわかったのでまとめておきます。
eMAXISとは
そもそもeMAXISとは何ぞやという話ですが、eMAXISは三菱UFJ国際投信のノーロード・インデックスファンド・シリーズです。
米国に比べ遅れていた日本のインデックス投資業界に突如現れた希望の星と言ったところでしょうか。
と言いつつ当時私はインデックス投資のイの字も知らなかったのでどうだったのかわからないのですが、このeMAXISが日本のインデックス投資の普及に大きく貢献したことは間違いないと思います。
eMAXIS Slimとは
そんなeMAXISの新しい商品ラインとして2017年に生まれたのがeMAXIS Slimです。
大きな違いはコストです。
eMAXIS SlimはeMAXISよりも信託報酬が低く、日本で最低水準のコストを維持しています。
実際私もeMAXIS新興国株式インデックスを積み立てていたのですが、eMAXIS Slim新興国株式が登場したので、こちらに切り替えました。
具体的にはどれぐらい違うのか
ここで実際にコストがどれぐらい違うのか比較してみます。
eMAXISの中でも最も多くの人が保有しているであろう先進国株式で比較するとこんな感じです。
- eMAXIS先進国株式インデックスの信託報酬:年率0.648%(税抜 年率0.6%)
- eMAXIS Slim先進国株式インデックスの信託報酬:年率0.11826%(税抜 年率0.1095%)
いまちゃんと調べてみてまあまあ衝撃を受けたのですが、eMAXIS信託報酬めっちゃたかいやんけ!!!!!
いやーこんなに高いんですね。
もはやeMAXIS Slimのことしか頭になかったので、こんなに高いとは思いませんでした。
これはeMAXIS Fatとか言われても仕方ないわ。
こうやって比較してみると、100人いたら100人がこう思うと思います。
SlimじゃないほうのeMAXIS、いる?
私もこの点がずっと疑問でした。
なんでこんなコストの高いファンドをそのままにしているんだと。
こんなファンド買う人いるのかと。
しかし、ついにこの疑問が晴れる日がきたのです。
そうです、eMAXISブロガーミーティングです。
このブロガーミーティングで三菱UFJ投信の方からeMAXISシリーズについての商品説明があったのですが、そこでeMAXISとeMAXIS Slimの違いについても説明がありました。
結論から言うと、販売チャネルが違うからコストが違うということでした。
ファンドの販売チャネルは3パターンある
ファンドの販売チャネルは次の3パターンあります。
- WEB専業の販売会社(SBI証券、楽天証券など)
- 証券会社や銀行など店舗を持つ販売会社のWEB販売
- 証券会社や銀行など店舗を持つ販売会社の対面販売
この中で、すべてのチャネルで販売しているのがeMAXIS、WEB専業のみで販売しているのがeMAXIS Slimということでした。
WEB専業はコストを抑えやすい
そしてeMAXIS Slimはコストを下げられる理由こそが、WEB専業のみだからということでした。
例えば紙のコストです。
対面だとどうしても目論見書などの資料を紙で用意する必要があります。
しかしWEB専業であれば、PDFなどでWEBに掲載しておけば、紙のコストを削減することが可能です。
こうしたコスト削減の積み重ねが、eMAXIS Slimの低コストにつながっているということでした。
さらに、販売会社の数も違います。
例えば前述のeMAXIS先進国インデックスは販社数が51ですが、eMAXIS Slim先進国インデックスはたったの8社です。
eMAXIS Slimは継続的にコストを下げていますが、コストを下げるためには販売会社の承認を得る必要があります。
その際を手間を考えれば、eMAXIS Slimがコストを下げやすい理由、そしてeMAXISでコストを下げるのが難しい理由がわかるかと思います。
以上、eMAXISとeMAXIS Slimの違いをまとめてみました。
ブロガーミーティングでのお話を聞いて、eMAXIS Slimについては今後もコストの引き下げが期待できるのではないかと思いました。
SBI証券や楽天証券での「つみたてNISA」を考えているのであれば、eMAXIS Slimを選んでおけば間違いないのではないかと思います。
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