先日、投資信託を保有する個人投資家の半数が損失を抱えているという記事が話題になりました。
一見するとなかなか衝撃的なニュースですが、違和感を覚えた方も多かったのではないでしょうか。
実際、今このブログを読んでいる方の中にも、投資信託で利益を出している方が多くいると思います。
ではなぜ、半数以上が損失を抱えるという結果が出たのか。
実は、この記事にはあるトリックが隠されています。
それは、この調査の対象が銀行のみだったということです。
調査対象は都銀や地銀の計29行
記事から正確に引用すると、『金融庁が都銀や地銀の計29行を対象に2018年3月末時点の運用損益を調べたところ、損失を抱える顧客は46%と全体の半分近くに達した』とあります。
これは何を意味するか。
ひとつ考えられるのが、この記事で言及されている個人投資家は、個人投資家の中でも、金融リテラシーが低い人たちである可能性が高いということです。
例えば私は、銀行ではなく、ネット証券で投資信託を購入しています。
なぜなら、店舗の維持費や人件費がかからない分、コストを抑えることができるからです。
そして私は、銀行の窓口で相談することなく、自分の知識のみで投資する投資信託を選ぶことができます。
おかげさまで、現在はそれなりに利益も出ています。
では、今回のように銀行で投資信託を買う人たちは、なぜ半数もの人が損失出しているのか。
恐らく、個人の利益よりも、銀行の利益を優先した、ゴミ、カス、クソ、地雷と言っていいような、どうしようもないぼったくり投信を買わされているからです。
ここ数年は景気が良かったので、リスクを取らなければ圧倒的に利益が出やすい期間でした。
その中で損失を出しているとなると、銀行にまんまと騙された結果であると言わざるを得ません。
上記の記事の中でも『ある金融庁幹部は「金融機関のトップは手数料収入の多寡は気にしても、顧客がもうけられているかは見向きもしてこなかった」と批判する』とあります。
金融庁が批判するほど、銀行が販売する投資信託は腐っているということです。
では、銀行に騙されないようにするにはどうすればいいか。
3つのポイントを紹介します。
1.ネット証券で投資信託を買う
まずひとつめは、銀行ではなく、ネット証券で投資信託を買う、ということです。
前述の通り、銀行では、個人投資家の利益よりも、手数料などによる収入を優先することで、利益を上げる必要があります。
その場合、個人投資家の利益を上げる、という視点はありません。
その反面、対面販売を行わないネット証券であれば、個人投資家の利益のみを追求した投資信託を購入することができます。
私も活用している、楽天証券やSBI証券なら間違いありません。
では、どうやって投資信託を選べばいいのでしょうか。
2.「つみたてNISA」対象ファンドから選ぶ
個人投資家に最適な投資信託を選ぶ基準は、非常にシンプルです。
「つみたてNISA」対象商品から選べば問題ありません。
「つみたてNISA」の対象商品は、上記の記事で銀行を厳しく批判した金融庁が、かなり厳しい基準を設けて厳選に厳選を重ねた投資信託だけが選ばれています。
この中から選べば、銀行の利益を優先したカスみたいな投資信託にだまされることはありません。
3.長期保有する
ネット証券で投資信託を購入したら、大切なのは長期で保有することです。
銀行が販売手数料を稼ぐためには、投資家に売り買いをしてもらう必要があります。
しかしこれは、投資信託が損失を生み出す大きな要因となります。
上記の記事にもある通り、投資信託は長期で保有すれば保有するほど、リターンを得やすい投資商品です。
「つみたてNISA」の非課税期間が20年なのも、金融庁が長期投資を推奨しているからです。
短期売買を繰り返すのではなく、一度買ったら長期保有するバイ&ホールドを徹底することが大切です。
以上、投資信託を買う前に知っておいたほうがいい3つのポイントについてまとめてみました。
投資信託の積立投資は、一冊本を読んで学ぶだけでできる、初心者にぴったりの投資法です。
おすすめの本を紹介しているので、ぜひ手に取ってみてください。