みんな大好き(?)ひふみ投信のパフォーマンスが悪化しています。
特に7月終盤は1%を大幅に超える下げが続き、インターネットは阿鼻叫喚の地獄絵図という状態です。
本日の基準価額です。 ☆ひふみ投信 51,951 -749 -1.42% ☆ひふみプラス 42,369 -608 -1.41% ☆ひふみ年金 15,550 -223 -1.41%
— レオス・キャピタルワークス公式ツイッター (@rheos123) July 30, 2018
本日の基準価額です。 ☆ひふみ投信 51,205 -746 -1.44% ☆ひふみプラス 41,760 -609 -1.44% ☆ひふみ年金 15,327 -223 -1.43%
— レオス・キャピタルワークス公式ツイッター (@rheos123) July 31, 2018
そんな中で、昨日8月7日に、ひふみ投信の今後の見通し、ひふみ投信の組入れ銘柄や今後の投資戦略について説明する「ひふみアカデミー」の2018年8月版が公開されました。
この動画の中で、ファンドマネジャーの藤野英人氏が7月の敗因についてコメントしています。
今回はこの動画について、気になるところをまとめていきたいと思います。
7月はTOPIX+1.3%に対してひふみ投信-1.46%
まずは7月の成績の振り返りです。
ベンチマークであるTOPIXが+1.3%に対して、ひふみ投信は-1.46%でした。
TOPIXに-2.8%負ける結果となっています。
これは過去60か月において、7番目に悪かった数字とのこと。
この結果に対する藤野英人氏のコメントは下記の通りです。
- 今年の2月からマーケットは難しい展開だったが、今年7月はかなり運用しにくい投資環境だった
- 前回負けたのは4月、4月はほとんど負けているという話をしたが、7月も比較的過去よくない
- 決算が出る直前の月は比較的不得意な市場環境であるが、負け幅が結構大きい
最後の「決算が出る直前の月は比較的不得意な市場環境である」というのは、今回大きく下げた要因なのかなと思います。
業種別騰落率で銀行が上げて小売りが下げた
続いて、2018年7月の業種別騰落率について解説しています。
こちらに関しても、藤野英人氏がこのようにコメントしています。
- 全体的にアクティブのファンドマネジャーの成績が7月は悪かったが、銀行をほとんど持っていないところに、銀行株が大きく上げたのが負けた大きなひとつの原因
- ウエイトの高い小売業がマイナスになった
- この2点がセクターから見た今回の敗因
コメントの通り、銀行が大きく上げて、小売りが大きく下げていることがわかります。
以上がざっくりですが、7月の敗因についてコメントしていた部分になります。
まとめると、
- 7月は毎年結構負ける
- 保有してない銀行が上がった
- 保有している小売りが下がった
というのが重なったのが敗因というところでしょうか。
過去1年の騰落率は+19%
最後に、過去1年間の騰落率について言及していた部分についてまとめておきます。
こちらがそのグラフです。
過去1年間の騰落率は19%でした。
こちらに関しての藤野氏のコメントです。
- 過去1年で見ると非常に好成績で、ほとんどのライバルの運用会社を上回る結果になっている
- いつも話しているが、1年、3年、5年で結果を出していくことが重要なので、この数字を維持していけるようにしたい
とのことでした。
今後パフォーマンスが改善することを期待して保有を続けたい
最後のコメントで藤野氏が言っている通り、ひふみ投信(私はひふみプラスですが)は1か月単位の騰落で売る売らないを決めるようなものではないと思っています。
こうしてしっかりと敗因についても包み隠さず説明しているので、投資家としても非常に納得ができるし、安心感があります。
7月は大きく下げましたが、これからまたパフォーマンスが上がることを期待して、今後も保有を続けたいと思います。
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